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雪害について想うこと

雪害について想うこと

 

連日、30cmの降雪があった場合、毎日、除雪を行えば、除雪量は30cm。しかし、何かの都合で2日目に除雪を行えば、除雪量は60cm。ところが、除雪に要する労力は2倍ではなく、はるかにそれを超えるという経験則があります。ですから、除雪は早いに越したことはありません。

例年、1月から2月にかけて、日本海上空にマイナス40〜45度の寒気がやって来て、本格的な降雪をもたらします。ところが、日本海上空の寒気がまだマイナス30〜35度である昨年12月上旬から大雪になりました。これについて、ある気象予報士は、次のようにコメントしていました。

@日本海の水温が10〜15度と、例年より5〜10度高い。

A大雪をもたらす積乱雲の発生は、日本海上空の寒気と日本海の水温との温度差によって左右される。だから、日本海上空の寒気がマイナス30〜35度であっても、その温度差は1月から2月にかけての値と同じなので、大雪となっている。

さて、そうだとすれば、日本海の水温が急速に下がると見られない以上、大雪は一時的な異状現象ではなく、永続する現象だと見て、もっと早めの対応が必要だったのでは?という疑問が拭えません。

以上のことは、現場で奮闘しておられる関係者のご苦労を思えば、軽々しく口にすべきことではありません。しかし、災害から教訓を学んでこれを活かすことが、尊い犠牲を無にしない唯一の道であるがゆえに、あえて一石を投じました。



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